2.4.15

ブルキナファソの10日間(9)

滞在10日目。ジニアレから、バイクで一時間ほど行った村の市場で、豚の解体を見学させてもらう(今気づいたが、滞在は全部で11日間だった・・・タイトルの「10日間」は間違いだった)。今回も、知人があらかじめ下見をしておいてくれた上、バイクで村まで連れて行ってくれたのだった。




豚は四肢を縛られた状態で、屠場に連れてこられる。屠場といっても野外。まず喉を切って、血をあらかた抜く。燃やした藁で全身を炙り、体毛を焦がす。焦げを洗いながら、石でこすって毛をとりのぞいていく。最後、カミソリで仕上げ。豚はすっかり色白になる。



下腹から切って、消化器系を取り出す。腸の最後と、生殖器は捨てていた。腸は大腸、小腸つながったまま、内容物を取り出し、血を入れて、ソーセージ状にしていた。



腸の内容物を拾いに来たおじさんがいた。普通、腸の中身は捨てるので、少し驚いた。漁師だという。エビや小魚を釣る時に、良い餌になるらしい。

生殖器と、一頭だけいた病気の豚の内蔵を使って制作した。作ったものは、すぐにハゲタカに食べられた。



肉の部分は、市場の台の上で、大きな刃物でたたき切られていた。歯などは、犬が拾って食べていた。どこも残らなかった。


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午後、ジニアレ市内にもどり、マキの厨房で制作させてもらう。


ニワトリが4羽。腸と胃、羽を捨てる。撮影させてくれたBさんは、トーゴ人。ブルキナに来て8年になると教えてくれた。夜、トーを作ってくれたCさんが来て、一緒にこのトリをご馳走になった。やはり極上においしい。


寝る前に耳掃除をしたら、綿棒が砂で真っ赤になった。驚いた。

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制作で行った場所の空気を売っています。ジニアレの空気も追加しました。

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