17.11.15

福島県大熊町 /NO GO ZONE of Fukushima(2)

草野さんと待ち合わせの前日に、南相馬に入った。

あらかじめ宿を取ろうとするも、南相馬周辺のシングルルームは本当にどこも満員だった。
電話口で、相馬のホテルを当たってみるよう勧められたりした。しかし相馬と南相馬はけっこう離れている・・・

最終的に、南相馬のあるホテルが、一人利用の料金でツインルームに泊めてくれるという。
後で聞くと、作業員の利用で、シングルルームの年内の予約はいっぱいらしかった。

仙台から南相馬へ高速バスに乗った。深い山の中を行く。霧がかかるなか、紅葉がきれいだった。北ノルウェーで乗ったアルタ〜カラショーク間の高速バスから見た光景を彷彿とさせる。
カラショークは、チェルノブイリ事故で、放射能に土壌が汚染されていた。
ここはどうなんだろう・・・と考える。
でも放射能は見えないので、ただきれいなだけだった。


南相馬に近づく頃には、日が暮れて周りがよく見えなくなってきた。暗い側道に、時々「××仮設住宅→」のような立て看板が立っているのがバスから見える。
道路の大きさや建物の密度は、秋田にとても似ているのに、車どおりがやたらと多いように感じる。それも結構なスピードを出して走っている。もう暗いのにあたりは工事が続いている。ざわざわとして感じる。



宿はJR原ノ町駅前だった。原ノ町は、静かで整った町という印象。




翌日は、朝までの雨が上がって晴天だった。
ホームセンターでとりあえず買ってきた防塵マスクを持ち、長靴とレインコートを着て出かけた。


つづく