16.11.15

福島県大熊町 /NO GO ZONE of Fukushima

福島第一原子力発電所付近の、帰宅困難地域に、空気を取りに行った。




国道6号線からちょっと入って、近くを通っていきましょう。一軒だけ残っている家があります。その家の方は、津波で二人のお子さんとご両親を亡くされた。遺体はまだ見つからない。行方不明になった遺体は、遠くの県で見つかることもある。近場の警戒地域が解除されると、そこで見つかることもある。まだ解除されていない帰宅困難地域がある限り、そこに家族がいるのではないかと、この土地をはなれず探し続けている。







(※写真の家は、上の話とは無関係です)


草野さんはドライブの最初に、そんな話をしてくれた。

メモも何も取らないで聞いていたので、わたしが書くことは、もしかしたら細部やニュアンスが間違っているかもしれないと思う。それでもこれはわたしの旅のノートなので、受けとめたように書いておこうと思う。

福島県南相馬市から、大熊町の帰宅困難地域への旅は、「フロンティア南相馬」の草野さんとお友達、そして「りんご野」の藤本さんの多大なご協力により実現した。

冒頭の話の方は「福興浜団」という団体で活動されている。


つづく